【USUM S17 最高2033】蝶のように舞い、蜂のように刺す~Float Like A Butterfly, Sting Like A Bee~
こんばんは!!トッポです
目次
前語り
今回は、珍しい模様のビビヨンを手に入れることができたので、そのビビヨンを軸に構築を組みました。ビビヨンには全部で20種類の模様があり、地域によってその模様は異なるそうです。日本では「雅模様」のビビヨンを入手することができるのですが、僕はそのような模様が好きではありませんでした。そのため、今回は、ブラジルやペルー等で入手できる「サバンナ模様」のビビヨンでレート対戦に挑みました(僕の好きな模様の一つです)。
構築経緯
ビビヨンを軸に構築を組んでいきました。まず、起点づくりに最適なガブリアスを採用。そして、ビビヨンで見るのが難しいメガメタグロスやナットレイ、ハッサム、ミミロップを見るためにメガバシャーモを採用しました。メガガルーラなどの物理受け兼、ビビヨンで見ることが難しいカプ・コケコを起点にするためにゴツメ瞑想クレセリアを採用。ビビヨンで見るのが難しいカプ・レヒレやバンギラスの攻撃を受ける兼、相手のナットレイを起点にするために鈍いナットレイを採用。ビビヨンを嫌って特性「防塵」のジャラランガやバルジーナを選出してくることが多かったので、カプ・レヒレを採用してパーティが完成した。
パーティコンセプト
・ステロや岩石封じで起点を作って、ビビヨンで嵌めていく
・ステロを撒いて、最後にバシャーモやナットレイ、クレセリアで詰めていく
・ステロを絡めて、ナットレイとカプ・レヒレでサイクルを回しつつ相手のポケモンを疲弊させ詰めていく。
→結果、ガブリアスがどれだけ起点に徹することができるかが重要。
個体紹介
ビビヨン@食べ残し
特性:複眼
性格:臆病
努力値:H44 C212 S252
H:食べ残し回復最大効率(16n+1調整)
C:余り
実数値:161(44)-X-70-137(212)-70-155(252)
暴風/眠り粉/蝶の舞い/身代わり
今回の主役
GTSで厳選した子。
メインウェポンの「暴風」は確定で、「眠り粉」から「身代わり」「蝶の舞い」で嵌めていく戦術は脅威的。しっかり起点を作ってやれば、3タテすることも珍しくなかった。眠り粉を無効にする「ナットレイ」やフィールドにより眠りを無効にする「カプ・コケコ」「カプ・レヒレ」、強力な先制技を持つ「メガハッサム」「メガメタグロス」などを呼びやすいので、それは裏のポケモンでケアしていく。「ゲコミミガッサ」「リザミミガッサ」と言った並びは、ガブリアスでちゃんと起点作れば、ビビヨンが暴れ回った。ちなみに、ギルガルドでビビヨンを見ようとする人が何人かいたけど、剣舞非採用のギルガルドはビビヨンの起点です。また、「受けループ」はビビヨンのエサです。
ちなみに、嵌めれば強いが、嵌まらなければ腐ってしまうので選出率はそんなに高くないです。
このポケモンを使ってて、一番驚いたのは、みんな独自の催眠対策を施しているところでした。例えば、「防塵ゴーグル」ドヒドイデやテッカグヤ、「ラムの実」ボルトロスやカバルドンなどに遭遇しています。
ハイパーボイスマンダはやめて!!!
バシャーモ@メガ石
特性:加速
性格:陽気
努力値:H4 A252 S252
実数値:メガ前・・・156(4)-172(252)-90-X-90-145(252)
メガ後・・・156(4)-212(252)-100-X-100-167(252)
フレアドライブ/飛び膝蹴り/雷パンチ/守る
エース枠
メインウェポンの「フレアドライブ」「飛び膝蹴り」は確定で、「カプ・レヒレ」に撃つ「雷パンチ」を採用。特性「加速」で素早さを上げるために「守る」を採用。ガブリアスの「ステルスロック」で相手のHPを削って最後にバシャーモの一貫を作って詰めていくバトルフィニッシャー。性格を「陽気」にしている理由として、1加速で「スカーフテテフ」や「スカーフランド」の上を取るため。「ミミロップ軸」「ガルーラ軸」「リザグロス軸」「ゲンガー軸」に対して基本的に選出していた。
ナットレイ@イアの実
特性:鉄の棘
性格:呑気
努力値:H252 A28 B124 D100
実数値:181(252)-118(28)-183(124)-X-149(100)-22
H:ミミッキュの2段階上昇シャドークローを確定で耐えて木の実が発動する
B:キノガッサのマッハパンチ確3、メガバンギの炎パン、確定耐え
D:カプ・テテフのサイキネを確3、眼鏡テテフは確2
A:余り
ジャイロボール/叩き落とす/のろい/やどりきの種
メインウェポンの「ジャイロボール」は確定で、この構築で若干きついギルガルドに打点を持つために「叩き落とす」を採用。有理対面で「鈍い」を積んだり、「やどりきの種」で回復したりする。
このナットレイは、なんと草タイプの攻撃技を採用していなくて、代わりに「叩き落とす」を採用しています。その理由として、「ギルガルドに打点を持つため」、「鈍いナットレイミラーを制するため」「持ち物を叩き落として有利に立ち回るため」です。催眠対策のため「防塵ゴーグル」や「ラムの実」を持たせていることが多く、それを叩き落としてビビヨンが有利に立ち回れるようにします。
ビビヨンでは相手するのが難しい「カプ・レヒレ」「カプ・コケコ」「ナットレイ」を見るために採用。
ただし、メガギャラドスに打点を持てないので注意。
ガブリアス@気合いの襷
特性:鮫肌
性格:陽気
努力値:H4 A252 S252
実数値:184(4)-182(252)-115-X-105-169(252)
起点役
メインウェポンの「地震」は確定で、Sを下げてビビヨンの起点にするために「岩石封じ」を採用。起点を作るために「ステルスロック」、起点化回避のため「吠える」を採用した。
ほとんどの試合で選出して起点づくりに徹してもらい、後続のポケモンに繋げた。激戦区の100族を抜けるという絶妙な素早さラインを持ち合わせており、起点が作りやすかった。また、ビビヨンを非常に警戒しているのか、相手は「カプ・コケコ」を初手に選出することが多かったため、ガブリアスが有利に立ち回れた。
ほとんどの試合で起点に徹してもらったので、圧倒的に選出率が高かったです。
カプ・レヒレ@ミズZ
特性:ミストメイカー
性格:控えめ
努力値:H228 C252 S28
H:残り
C:ぶっぱ、火力を求めるため
S:S↓の最速ミミッキュの上を取れる。
実数値:174(228)-X-135-161(252)-150-109(28)
本構築のアイドル枠
メインウェポンの「ハイドロポンプ」「ムーンフォース」は確定で、「竜舞」などのS上昇積み技の起点にならないように「凍える風」を採用。後続のビビヨンの起点に最適。また、「凍える風」はミミッキュの化けの皮を剥がしつつ、上からミズZで畳みかけることができる。ポリゴン2やクレセリア、ギルガルドなどのポケモンを起点にするために「瞑想」を採用した。
ビビヨンとシナジーが悪いように見えるが、ビビヨンは「身代わり」を採用しているため、フィールドを強引に枯らすことができる。ビビヨンでは相手するのが難しい特性「防塵」のジャラランガやバルジーナの相手をしてもらっている。
クレセリア@ゴツゴツメット
特性:浮遊
性格:図太い
努力値:H252 B252 D4
実数値:444(252)-X-372(252)-186-297(4)-206
サイコショック/冷凍ビーム/瞑想/月の光
物理受け&積みエース
メインウェポンの「サイコショック」は確定で氷4倍に打点を持つために「冷凍ビーム」を採用。「カプ・コケコ」や「メガメタグロス」を起点にするために「瞑想」、回復技に「月の光」を採用した。瞑想の積み合いでは「サイコショック」を採用しているため、有利に立ち回れる。ギルガルドやバンギラスに打点を持てないので、ギルガルド・バンギラス入りの構築には選出を控えるようにしていた。
構築の要点
ビビヨンで嵌めれる構築かどうかを見極める
ビビヨンと言うポケモンは、耐久がないし、素早さも中途半端だし、ステロのダメージが半分も入ってしまうため、先制技ですぐに縛られたりしてしまいます。そのため、選出したら、しっかりと起点を作ってやらないと腐ってしまいます。また、7世代で「カプ・コケコ」「カプ・レヒレ」の登場により、眠らせることが難しくなってきます。
「カプ・レヒレ」に関しては、フィールドにより眠らせることができないが、「カプ・コケコ」ほど嫌ではなく、強引に押し通せるため、相手に構築によっては選出しても良い。
「とりあえず、ビビヨンを選出して嵌めれば勝てる」という思考では厳しい環境にあります。
草タイプの攻撃技を採用しないナットレイ
今回の採用しているナットレイは草タイプの攻撃技を採用していません。なぜなら、パーティで呼びやすいギルガルドやボルトロス、サンダーに対して「叩き落とす」を撃ちたいからです。そうすることによって、そのポケモンが持っている持ち物を叩いて立ち回りやすくなります。中には、催眠対策のため、「防塵ゴーグル」や「ラムの実」を持たせてるポケモンもいて、それらを叩き落とせばビビヨンの起点をさらに作りやすくなります。過去に「防塵ゴーグル」を持った「ドヒドイデ」や「サンダー」「テッカグヤ」「カプ・テテフ」などに遭遇しています。また、鈍いナットレイミラーを制するために「叩き落とす」を採用しています。ただし、雨パのラグラージやメガギャラドスに打点を持てなくなるのは内緒♡
瞑想を採用しているクレセリア
「カプ・コケコ」「挑発を採用していないカプ・レヒレ」「メガメタグロス」「アーゴヨン」などを起点にできます。
また、「サイコショック」を採用しているため、瞑想の積み合いでは、こちらの方が有利です。ビビヨンで見ることが難しい相手を起点にできます。
立ち回り方
リザ・グロス
ガブリアスで起点を作り、ナットレイやビビヨン、バシャーモで詰めていく。ガブリアスは襷であるため、裏にリザードンやキノガッサがいる可能性を考慮して、ステロを撒くことを優先する。裏にリザードン、キノガッサがいないことが分かった場合は、削りを優先させる。取り巻き次第でビビヨンの選出も一考。
ゲコ・ミミ・ガッサ&リザ・ミミ・ガッサ
ガブリアスで起点を作っていく。初手にゲッコウガが来た場合は「岩石封じ」でSを下げることを優先させる。初手にキノガッサが来た場合は、襷をつぶすことを優先させる。そして、最後、ビビヨンで嵌めたり、バシャーモやナットレイで詰めていくルートを取っていく。ただし、構築に「カプ・レヒレ」が入ってたら注意。ナットレイ等でレヒレのHPを削ってバシャーモの攻撃圏内に入れることを最優先にする。
カバ・マンダ・ガルド
初手ガブリアスでステロを撒いて起点を作っていく。カバマンダはカプレヒレで一貫するので通しやすい。ギルガルドとカプ・レヒレが対面した場合は、瞑想で起点にしていく。また、相手は、マンダを通してくる可能性が高いので、鈍いナットレイで詰めていくルートを取る。特殊・両刀マンダは知りません。
ヤミ・ヌケ
ビビヨンで嵌めれば、勝てる。カプ・レヒレを入れてるのは、ヤミヌケに入っているゲッコウガのミズZを受けるため。@1は、ヤミ・ヌケの取り巻き次第で選出を決めていく。メガヤミラミは特性がマジックミラーで変化技を跳ね返してくるので、安易にステロを撒けない。また、ビビヨンに必ず毒が入らないように立ち回ってください(火傷程度ならまだ戦えます)。毒が入った瞬間、降参ボタンを押してください。勝てません。
ロップ・カグヤ(ミミロップ軸)
基本選出:ガブリアス+バシャーモ+クレセリアorカプ・レヒレorナットレイ
ロップ軸はバシャーモが非常に通しやすい。バシャーモで一貫を作ればeasy winできる。取り巻きによって@1の選出を変えていく。アーゴヨンがいる場合は、クレセリアの選出を視野に入れていこう。カプ・レヒレがいる場合はナットレイの選出も考えてみる。取りあえず、ロップ軸の取り巻きで多いアーゴヨンやカプ・レヒレさえなんとか削っていけば高い確率で勝てます。
基本選出:ガブリアス+バシャーモ+ビビヨンorナットレイorクレセリア
ガブリアスで起点を作り、バシャーモの一貫を作っていく。取り巻き次第でナットレイやクレセリアなどを選出していく。どこかでクレセリアの起点にしてしまえば、ゲンガーを後投げされても怖くない。
基本選出:ガブリアス+バシャーモ+ナットレイorビビヨンorカプレヒレ
ガブリアスで起点を作り、バシャーモの一貫を作っていく。取り巻き次第で@1の選出を変えていく。カプ・レヒレや激流ゲッコウガ、ミミッキュがいた場合はナットレイを選出する。激流ゲッコウガを重く見るならカプ・レヒレ、ナットレイを選出していく。
苦手な構築
マンダナットドラン
並びがきつい。ドランさえ倒せたら、鈍いナットレイで詰めていけます。もしくは、ナットレイさえ倒せたら、カプ・レヒレが立ち回りやすくなります。なので、ステロやドランバック読みの宿り木などで、じわじわとドランかナットレイを削っていく他ありません。また、この選出だと両刀マンダがきついので、これもステロなどでじわじわと削っていきましょう。かなりきついです。
マンマンガルド
構築でマンムーがきつい。マンムーさえ倒したら、カプ・レヒレが通しやすくなる。
構築でアーゴヨンとメガギャラドスがきつい。アーゴヨンは、瞑想クレセリアで突破していく。また、クレセリアとハッサム対面は起点にされないように即交換。ナットレイはギャラに役割を持てないような技構成なので、カプ・レヒレなどで牽制していく。
後語り
ビビヨンは一般的に「害悪ポケモン」と呼ばれる部類のなのですが、嵌めれる構築は意外と限られています。7世代において、「カプ・コケコ」や「カプ・レヒレ」、「防塵ゴーグル」というアイテムの登場により、ビビヨンが選出しにくい環境にありました。
それでも、2000達成できたので、ラストシーズン(S17)を終えたら、心置きなく8世代できそうです(≧▽≦)