【ポケモン剣盾シングルS4 最終順位245位】「想い」を繋ぐ君色バイウールーバトン
こんばんは!!トッポです。
目次
- 前語り
- 構築経緯
- コンセプト
- 個体紹介
- 立ち回り方
- 苦手なポケモン
- 後語り
前語り
前期はカビゴン入りの構築がたくさん結果を残したため、 今期はカビゴンが流行るのでは??と思い、そのカビゴンに強いバイウールーバトンを軸に構築を組みました。
そして、構築を組んでいるうちに、かわいい系統の並びができてしまいました(^^)/今回は、2桁で戦い抜いてきたメルヘンチックなポケモンたちを紹介していきたいと思います。
構築経緯
バイウールーを軸にバトン構築を組みました。
バトン構築を組む上で課題となるのが大きく3つあります。
①「呪い」や「宿り木の種」などによる定数ダメージ
「呪い」や「宿り木の種」はバトンタッチで引き継がれてしまいます。そのため、特性「マジックガード(定数ダメージを受けない特性)」持ちのポケモンをバトン先として選ぶ必要があります。マジガ持ちのポケモンには主に「ランクルス」「シンボラー」「ピクシー」がいますが今回はドラパルトやミミッキュのゴーストタイプに弱点を突かれにくい「ピクシー」を採用しました。
②「吠える(吹き飛ばし)」や「欠伸」による受け流し
せっかく積んでバトンしても吠えられたら、全ての能力上昇がリセットされてしまいます。欠伸で眠らされて、積みの起点にされてしまう恐れがあります。そのような変化技を跳ね返すために「マジックミラー」エーフィを採用しました。
ちなみに、「吠える」や「欠伸」の対処は、ピクシーをダイマックスさせて「ダイフェアリー」を撃つことで対応することも可能です。
③「滅びの歌」による受け流し
「滅びの歌」はバトンタッチにより引き継がれてしまいますが、「滅びの歌」を撃ってくるポケモンが現環境に少ないと感じたため、対策として切ってます。
「バイウールー」「ピクシー」「エーフィ」を採用して重たく感じたのが「ギルガルド」や「トゲキッス」「ロトム系統」「炎タイプのポケモン」でした。「ギルガルド」、「トゲキッス」を見るために「ヒートロトム」を採用して、「ロトム系統」「炎タイプのポケモン」を見るために「ウオノラゴン」を採用しました。また、切り返し性能の高い満腹お香トリックができる「オーロンゲ」を採用してパーティが完成しました。
コンセプト
バイウールーでひたすら積んでバトンしていきます。バトン先は主にピクシーかヒトム、エーフィになります。
個体紹介
バイウールー@イアの実
性格:陽気(CダウンSアップ)
特性:もふもふ(接触技のダメージが半減されるが、炎技のダメージが2倍になる)
努力値:H252 B4 S252
実数値:179-100-121-x-110-139
ボディプレス/高速移動/コットンガード/バトンタッチ
物理技には滅法強い特性「もふもふ」
高めの防御種族値に特性「もふもふ」も併せて非常に高い物理受け性能を持ちます。更には後述する「コットンガード」を習得するため生半可な物理技であれば容易に受けきれます。更に、タイプ上「ダイホロウ」を受けないため防御面を崩されないのは優秀です。ただし、ダイマックス技は非接触扱いになるので、特性「もふもふ」が適用されない点は留意してください。
また、特性「もふもふ」は炎2倍でダメージを受けてしまう点にも注意してください。「火炎ボール」等の炎タイプの非接触技は2倍ダメージで受けますが、「フレアドライプ」等の炎タイプの接触技は等倍で受けます。型破り持ちのポケモンも特性「もふもふ」を無効化してくるので過信は禁物です。
様々な積み技をバトン出来るポケモン
バイウールーは「コットンガード」「剣の舞い」「高速移動」といった積み技を覚えますが、今回は、バトン先として特殊アタッカーが殆どであったため、「コットンガード」や「高速移動」を採用して「剣の舞い」の採用を見送りました。
中でも、「コットンガード」と「バトンタッチ」を両立できる唯一のポケモンであり、バトンを成功させれば、並大抵の物理アタッカーでは突破が困難になります。
また、「コットンガード」は「ボディプレス」とも相性が良いが、ゴーストタイプには打点がないことに留意してください。
ドリュウズと同じ素早さ種族値を持つポケモン
このバイウールーの性格は「腕白」ではなく、「陽気」の最速で育成しています。その理由として、特性補正によりもともとの物理耐久は高い上に、最速にすることによって、最速ドリュウズと同速になるからです。つまり、「少しでも素早さを削っている」ドリュウズであれば、上からコットンガードを積むことができるのです。また、最速ドリュウズであっても同速勝負で上からコットンガードを積むチャンスが生まれるのです。更に、最速バイウールーの素早さのすぐ下には「ギャラドス」や「トゲキッス」といった錚々たる面々が連なっており、それらのポケモンに対しても上から「コットンガード」等の積み技を撃つことが可能です。
この対面は不利かも
バイウールーは基本的に物理アタッカーに対しては滅法強いのですが、特殊アタッカーに対しては弱いです。「トゲキッス」「サザンドラ」「リザードン」「アシレーヌ」「ラプラス」などです。特に特性「もふもふ」の性質上、炎タイプを扱ってくる特殊アタッカーを凄く苦手とします。
また、物理アタッカーでも弱点を突いてくる型破り持ちのポケモンも苦手です。「オノノクス」や「ルチャブル」が該当します。
ピクシー@タラプの実
性格:控えめ(AダウンCアップ)
特性:マジックガード(攻撃技以外ではHPが減らない)
努力値:H252 C188 S68
H:総合耐久意識
C:火力重視のため、残りCに振っている
S:1回の高速移動バトンで最速109族を抜ける。無振りアーマーガアの上を取れる。
実数値:202-x-93-152-110-89
ムーンフォース/火炎放射/瞑想/月の光
定数ダメージを受けない強特性「マジックガード」
ピクシーには「天然」と「マジックガード」という優秀な特性を持っていますが、バトン構築の課題として「呪い」「宿り木の種」持ちのポケモンに滅法弱いため、今回は「マジックガード」を採用しました。そのため、「どくどく」や「宿り木の種」「呪い」といった定数ダメージ系統の技で崩されることはないです。
「呪い」ミミッキュや「宿り木の種」ナットレイを起点にしていけます。
ただし、「化学変化ガス」持ちのガラルマタドガスには注意してください。ガラルマタドガスの特性により「マジックガード」を無効にされて定数ダメージを喰らってしまいます。
バトンからの嵌め性能は「ピカイチ」
「コットンガード」からピクシーにバトンすれば並大抵の物理アタッカーでは崩されることはありません。ナットレイやドリュウズもコットンガードを積んでバトンすれば、ダメージが半分も入りません。何なら、「コットンガード」を2回積んでバトンするだけで、ダイマックス技を余裕で受けきれるほどの耐久になり、「月の光」連打で相手のダイマックスを強制的に枯らすことができます。この時点で降参が選ばれる試合が何度もありました。
更に瞑想も積んでいけば、要塞と化します。ただし、一撃必殺技や急所を狙われやすいので気を付けてください。一撃必殺技はピクシーにダイマックスを切ることで回避できます。
この対面は不利かも
バイウールーからのコットンバトンで弱点の物理の鋼技も受けることができます。特性がマジックガードであるため、「猛毒状態」や「呪い」などで崩されることもありません。一見したら、バトンが成功すれば弱点がないように思えますが、実は幾つかの欠点があります。
マタドガスとピクシーとの相性は非常に最悪です。タイプ相性が不利である上に、専用特性「化学変化ガス」によりマジックガードが発動せずに毒で崩されてしまいます。
「黒い霧」持ちのドヒドイデやミロカロスも苦手とします。バトンしても「黒い霧」によって能力上昇を全て無効にされ、TODに持ち込まれてしまう危険性があります。
「滅びの歌」持ちのラプラスやアシレーヌも苦手です。滅びで流されて、交代を強いられてしまいます。
ヒートロトム@オボンの実
性格:控えめ(AダウンCアップ)
特性:浮遊(地面技を受けない)
努力値:H252 C196 S60
H:総合耐久意識
C:残り
S:準速バンギラス抜き
実数値:157-x-127-165-127-114
オーバーヒート/10万ボルト/悪の波動/悪巧み
受けループを破壊する「ポケモン」
「悪巧み」を採用することによって、相手の受けを許すことがありません。「ドヒドイデ」「ナットレイ」「ドラパルト」などの受け系の構築によく組み込まれるポケモンに対して畳みかけることが可能です。更にはアーマーガアやトゲキッス等を起点にして全抜きする試合もありました。技構成について「シャドーボール」ではなく、「悪の波動」を採用している理由については、「悪の波動のダイマックス技『ダイアーク』で相手の特防を下げることによって、自身の火力を相対的に上げることが可能になる」「3割の怯みでワンチャンを狙いに行ける」からです。
バトンからの抜き性能が高い
バイウールーの苦手な炎技をヒトムで受けることができるので、バトン先としても優秀です。「コットンガード」からのバトンにより型破り地震でも受けきれるようになります(ダイマックスヒトム前提)。バトンしてヒトムで炎タイプ等のポケモンを起点にすることによって全抜きを狙えます。
この対面は不利かも
トリトドンやガマゲロゲといった水・地面のポケモン、型破り持ちのオノノクス、ウオノラゴンはきついです。
パッチラゴン、ドラパルトは対面で処理するのはきついですが、積む隙を見つけていっきに畳みかけたら突破できます。
エーフィ@アッキの実
性格:臆病(AダウンSアップ)
特性:マジックミラー(変化技を跳ね返す)
努力値:H252 B4 S252
実数値:172-x-81-150-115-178
アシストパワー/マジカルシャイン/瞑想/朝の日差し
「欠伸」や「吹き飛ばし」などの変化技を跳ね返す「マジックミラー」
「欠伸」や「吹き飛ばし」の対策枠としてマジックミラーエーフィを採用しました。
が…これらの対策はピクシーをダイマックスさせて「ダイフェアリー」を撃つことで解決しました。更に「ドラパルト」「ミミッキュ」「ギルガルド」といったゴースト三強が蔓延る現環境では非常に選出しづらかったです。相手の構築に基本的に「ゴーストタイプのポケモンがいない」且つ「受け系の構築」のみ選出していました。
また、「捨て台詞」を撃たれると、相手の攻撃特攻を下げて自分が交代してしまうという事態が発生してしまうので注意が必要です。せっかく積んでバトンしたのに全てが無になってしまいます。
アシストパワーでダイマックス技をも凌駕する火力になる
「アシストパワー」という技は能力が1段階上昇するごとに威力が20上がるという技です。そのため、どこかしらかの能力が6段階上昇すれば、ダイマックス技を凌駕する威力になります。更にアシストパワーのダイマックス技「ダイサイコ」を撃つことによって場はサイコフィールドになり、更にアシストパワーの威力が上げることが可能となります。
この対面は不利かも
ゴーストタイプ(ミミッキュ、ドラパルト、ギルガルドなど)やバンギラスを苦手としています。これらのポケモンが構築に来見込まれていた場合は基本的に選出を控えます。
悪タイプもタイプ相性上不利ですが、積む隙を見つければ、マジカルシャインもしくは、そのダイマックス技「ダイフェアリー」で畳みかけていく事が可能です。
オーロンゲ@満腹お香
性格:腕白(CダウンBアップ)
特性:悪戯心(変化技を先制で撃つことができる。悪タイプには無効)
努力値:H252 B252 D4
実数値:202-140-128-x-96-80
満腹お香トリックで切り返していく
ウオノラゴンやヒトムで場で荒らした後、オーロンゲに引き、満腹お香をトリックすることで、相手は後攻で行動することになるので、切り返しができ、最後に再びウオノラゴンやヒトムで詰めていく動きが可能となります。裏選出(バトンを通さない選出)する際には、ほぼ100%で選出しています。
「挑発」で相手の展開を阻止する
オーロンゲを起点にしてくるポケモンもいるので、そのようなことをさせないために「挑発」を採用しています。「挑発」を撃つことによって相手の展開を阻止して、ヒトムの起点にしたり、ウオノラゴンのエラ咬みで畳みかけていく事が可能となります。
この対面は不利かも
キリキザンやバンギラスと言った耐久が並み以上ある悪タイプのポケモンは悪戯心を無効にしてくるので厄介です。但し、悪タイプでもフェアリー四倍弱点のサザンドラは一概に不利とは言えません。
ウオノラゴン@拘り鉢巻
性格:意地っ張り(CダウンAアップ)
特性:頑丈顎(キバ系の技の威力が1.5倍になる)
努力値:A252 B4 S252
実数値:165-156-121-x-100-127
エラ咬み/逆鱗/ロックブラスト/寝言
受け出しを許さない脅威の「破壊力」
ウオノラゴンのハチマキ「エラ咬み」の威力は凄まじいです。「エラ咬み」の元の威力は「85」なのですが、先制で繰り出すことによってその威力は2倍にも跳ね上がるという性質を持っています。更に、この技は「頑丈顎」の対象技となっています。つまり、85×2×1.5(タイプ一致)×1.5(ハチマキ補正)×1.5(頑丈顎補正)=573という脅威的な火力で相手を薙ぎ倒すことが可能です。相手が仮に交換しても「エラ咬み」の威力は2倍として計算されるので、安易な受け出しを許しません。
「ロックブラスト」はエースバーンのカウンター警戒で採用しており、「寝言」はウオノラゴンをダイマックスさせる際の「ダイウォール」用として採用しています。相手がダイマックスしてくるだろうと予想されるときに、こちらもダイマックスを切って、ダイウォール→攻撃→ダイウォールをすれば、相手のダイマックスを枯らすことができます。
この対面は不利かも
特性「貯水」「呼び水」持ちのポケモンには弱いです。例えば、「ガマゲロゲ」や「トリトドン」「ラプラス」など。
また、ウオノラゴンより速いポケモンは、エラ咬みの補正が入らない上に、ウオノラゴン自体、耐久の高いポケモンではないので、上から殴られて倒されてしまう危険性があります。その場合は、有利なポケモンに引いて迎え撃ちましょう。
立ち回り方
表選出(バイウールー+ピクシー+ヒトムorエーフィorウオノラゴン)
バイウールーでひたすら積んでバトンします。もしくは、ヒトムやウオノラゴンが凄い刺さっているパーティには初手にヒトムやウオノラゴンを置きます。
裏選出(ウオノラゴン+ヒトム+オーロンゲorエーフィ)
初手にウオノラゴンかヒトムを置き、場を荒らし、オーロンゲに引き、満腹お香トリックで切り返して最後にヒトムやウオノラゴンで詰めていきます。受け系に対しては、オーロンゲではなく、エーフィを選出することもあります。
受けループ(ドヒドイデ、ヌオー、サニーゴ、ナットレイ、アーマーガアなど)
基本選出:ヒトム+ウオノラゴン+エーフイorオーロンゲ
ドヒドイデが黒い霧を持っていることを考慮したら、バトンを通しにくいです。その為、ちょっと変わった裏選出をしなければならなりません。
ミミッキュやドラパルトが構築に存在しない場合は、@1はエーフィを選択しますが、ミミッキュやドラパルトが構築に存在していれば、@1はオーロンゲを選択していきます。
基本選出:ヒトム+バイウールー+ピクシー
バイウールーで「コットンガード」を積んでピクシーで瞑想を積んでいけば立ち回りやすいです。注意してほしいのはカバルドンで「吠える」や「欠伸」などで流そうとしてくるので、「吠えてきそうだな、欠伸で流してきそうだな」と思ったらバトンしたピクシーをダイマックスさせていきます。
基本選出:バイウールー+ピクシー+ウオノラゴンorヒトム
取り巻きのトゲキッスを重く見るならヒトムを選出していきます。ドリュウズなどの地面タイプを重く見るならウオノラゴンを選出していきます。
ラプラス入りの構築
基本選出:バイウールー+ヒトム+ピクシーorエーフィ
環境には貯水ラプラスが多くいると感じたため、ウオノラゴンを通すのが難しいです。バイウールー構築には初手にラプラスを投げられることが多かったので、初手にヒトムを投げて雑にラプラスを削っていきます。この際、ラプラスの弱点保険が発動しないように立ち回ってください。ラプラスさえ削れたら、バイウールーバトンを成功させやすいです。
基本選出:ウオノラゴン+ヒトム+オーロンゲ
「悪巧み」ロトムもしくは「トリック」ロトムがきついため、ウオノラゴンで圧力をかけていきます。ウオノラゴンやロトムで場を荒らした後、オーロンゲに引き、満腹お香トリックをして最後にヒトムやウオノラゴンで詰めていきます。初手からダイマックスを切って場を荒らすか、詰めとして最後にダイマックスを切って締めくくるなど臨機応変に対応してください
苦手なポケモン
「ハチマキ」ヒヒダルマ
ハチマキヒヒダルマの馬鹿力をバイウールーが耐えることができません。初手にヒトムを置き、ダイマックスを切りヒヒダルマを倒していきます。
「悪巧み」採用のウォッシュロトム
基本的にウオノラゴンを絡めて突破していきます。このようなロトムがいた場合は、裏選出を通すことが多かったです。
後語り
バイウールーで上位に行けて満足しました。これを機に8世代におけるバイウールーバトン構築が開拓されていく事を願っています。